総合型選抜で参考になった本5冊|母が読んで娘に伝えた我が家の本棚

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「総合型選抜って、何から手をつければいいの?」

娘が受験生だったころ、私が一番はじめに思ったのがこれでした。一般選抜なら過去問や参考書という”定番”がありますが、総合型選抜は志望理由書、面接、小論文……と準備するものが多くて、しかも正解が見えにくいんですよね。

我が家は総合型選抜の専門塾には通わず、親子で乗り切りました(専門塾は費用が高く、利用しなかったためです)。娘は総合型選抜で私立大学4校を受験し、第一志望に合格しています。専門塾に頼らないぶん、私が情報源にしたのが、書店で手に取れる「本」でした。

この記事では、我が家の本棚にある、総合型選抜・学校推薦型選抜の準備で参考になった5冊を紹介します。あわせて、「受験生本人は、本を読む余裕がほとんどなかった」という我が家の本音と、そこで私がどう動いたかもお話しします。

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先に5冊をざっと紹介します

  1. 『総合型選抜・学校推薦型選抜のオキテ55』(鈴木鋭智)…全体像と志望理由書
  2. 『活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法』(杉浦由美子)…「今」の入試で見られるところ
  3. 『小論文のオキテ55』(鈴木鋭智)…小論文で「何を書くか」
  4. 『面接のルールブック』(神﨑史彦)…面接の考え方と頻出質問
  5. 『自宅学習の強化書』(葉一)…塾に頼らない家庭学習の土台

我が家の本の使い方は「母が読んで、娘に要点を伝える」でした

我が家が総合型選抜用の本を買い始めたのは、娘が高校3年の5月ごろでした。ただ、実際に使ったのは8月から10月ごろ。総合型選抜の願書提出が始まる少し前からです。

先にお伝えしておくと、総合型選抜の本(1〜4冊目)を、受験生の娘がじっくり読んだわけではありません。我が家の使い方は、次のとおりです。

  • 2冊目(推薦入試の合格法):取材にもとづく最新の情報が得られる本です。専門塾には通わなかったので、情報集めとして、母親の私だけが読みました。とても参考にさせてもらいました。
  • 1冊目・3冊目・4冊目(オキテ55、小論文、面接):私が読んで、大切だと思った点や、娘に足りないと感じた点を補うように、要点をかいつまんで娘に伝えました。直前期には、娘本人も、必要に応じて参考になるところを読んでいました。

理由は単純で、その時期は志望理由書をはじめとする提出書類が9月に重なり、娘は本を読む時間がほとんどなかったからです。自分の研究課題について、面接で説明できるように探究を深める時期でもありました。

だからこそ、本を読む役は私が引き受けました。「受験生本人が読まなきゃ意味がない」と思わなくても、親が読んで、その子に必要なところだけを伝える形でもいいのだと思います。

1冊目:総合型選抜・学校推薦型選抜のオキテ55(全体像をつかむ)

  • 書名:何を準備すればいいかわからない人のための 総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)のオキテ55
  • 著者:鈴木鋭智 / 出版社:KADOKAWA / 発売:2021年7月
『総合型選抜・学校推薦型選抜のオキテ55』の表紙

帯に「『自分にしか語れない何か』を見つければ、9割受かる」とあるとおり、部活の実績や派手な経歴がなくても、その子だけの価値を掘り出して志望理由につなげていこう、という考え方の本です。

章立ては、総合型選抜・学校推薦型選抜を知るところから始まり、志望理由書、活動報告書、小論文、面接、プレゼンや集団討論、そして合格後まで。準備することの全体像が1冊でわかります。

親の目線でありがたいのは、目次を眺めるだけで「何をいつごろまでに用意するのか」が見えてくること。準備の種類が多い総合型選抜では、全体像を先に知っておくだけでも、安心感が違います。

※2021年の改訂版です。入試の制度は年々変わるので、細かい条件は志望校の最新の募集要項でご確認ください。

2冊目:活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法(最新の情報を知る)

  • 書名:大学受験 活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法 総合型選抜から指定校推薦まで
  • 著者:杉浦由美子 / 出版社:青春出版社 / 発売:2025年4月
『活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法』の表紙

「面接ではプレゼン能力が問われる」「留学などの海外経験があれば有利」——そんな受験の”常識”は間違いです、と帯で言い切っているのがこの本です。推薦塾や高校、大学教授、合格者57人への取材をもとに、「今の推薦入試ではどこを見られているのか」「合格者はいつから何をどう準備していたのか」がまとめられています。

ネットで調べていると、「これをやらないと不利」という情報に振り回されがちです。取材にもとづく情報を一冊読んでおくと、「今の入試で何が見られているのか」を軸に考えられるので、気持ちが落ち着きます。

総合型選抜から指定校推薦まで幅広く扱っているので、併願を考えている方にも読みやすい構成です。

3冊目:小論文のオキテ55(「何を書くか」を見つける)

  • 書名:改訂版 何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55
  • 著者:鈴木鋭智 / 出版社:KADOKAWA / 発売:2020年5月
『小論文のオキテ55 改訂版』の表紙

帯のことばは「小論文には必ず『正解』がある!」。「どう書くか」の前に「何を書くか」を見つけることが大切だ、というのがこの本の軸です。

課題文の読み方、三段落構成、日本語のルール、志望理由書のこと、過去問への取り組み方と、順番に進められる構成になっています。

小論文は親が教えにくい科目ですが、章立てがはっきりしているので、親にも要点がつかみやすい本です。

※書き方のくわしい中身は、ぜひ本でご確認ください。

4冊目:面接のルールブック(面接の考え方をつかむ)

  • 書名:ゼロから1カ月で受かる 大学入試 面接のルールブック 改訂2版
  • 著者:神﨑史彦(スタディサプリ講師・カンザキジュク代表) / 出版社:KADOKAWA / 発売:2024年4月
『面接のルールブック 改訂2版』の表紙

帯には「伝えるべきは学問への誠実な熱意」。面接では「学問への熱意」をどう伝えるかが問われる、という視点で、向き合い方・考え方・伝え方が解説されています。頻出質問集や、実際の面接の様子、入退室の流れなどのマナーまで載っているので、「面接って何を聞かれるの?」という不安が具体的になります。

出版社の紹介文にも「面接には特別な対策はいらない、なんて思っていませんか?」とあるとおり、面接は準備の差が出やすいところです。探究の中身をどう伝えるかを考えるとき、本で「聞かれ方」の型を知っておくことは、土台になると思います。

5冊目:自宅学習の強化書(塾に頼らない家庭学習の土台)

  • 書名:塾へ行かなくても成績が超アップ!自宅学習の強化書
  • 著者:葉一(教育YouTuber) / 出版社:フォレスト出版 / 発売:2020年12月
『自宅学習の強化書』の表紙

この1冊だけは、総合型選抜の本ではありません。中学生をメインの読者にした、自宅学習で成績を上げるための本です。勉強法の見つけ方、計画の立て方、習慣化、集中力、やる気の保ち方などを、家庭で学ぶ視点からまとめています。

「塾へ行かなくても、家庭でできることはたくさんある」という考え方は、専門塾を使わなかった我が家の方針とも重なります。総合型選抜の準備をしながら、日々の学習も続けなければいけない高校生には、土台づくりの一冊になると思います。

本はいつ読む?親のサポートが必要かもしれません

これらの本は、もっと前の時期に読んでおくのも一つの手だと思います。ただ、我が家で感じたのは、「何を求められるのか」は、提出書類や面接が近づいてみないとわからない、ということでした。

本人の時間がいっぱいになる直前期こそ、親がサポートに回る余地があるのかもしれません。

親が全部を読み込む必要はありません。目次を眺めて、いま必要そうなところだけでも、十分です。総合型選抜のスケジュールや流れは総合型選抜(旧AO入試)とは?スケジュール・選考内容・向いている子を解説で、親の関わり方は大学受験で親がすべきこと・してはいけないことでくわしく書いています。

本を選ぶときの注意点

  • 入試の制度や日程は、大学・学部ごとに違い、年々変わります。最終的には志望校の最新の募集要項を必ず確認してください。
  • 本は刊行年が古いものもあります。改訂版・最新版があれば、そちらを選ぶと安心です。
  • 買う前に、図書館や書店で目次だけでも見てみるのがおすすめです。

まとめ

総合型選抜は、専門塾に頼らなくても、親が情報を集めてサポートすれば、親子で乗り切れると感じています。

とはいえ、何から始めるかがわからないと不安になりますよね。今回の5冊が、その最初の一歩の参考になればうれしいです。

うちも、最初はわからないことだらけでした。模試の判定に一喜一憂して眠れない夜があっても、大丈夫。一緒に、ゆっくり進んでいきましょう。

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ABOUT ME
ら・ふらんす
ら・ふらんす
1973年神奈川県横浜市生まれ。神奈川県立厚木高等学校から指定校推薦で学習院大学法学部政治学科に入学。現在は、気象庁外郭団体勤務。大学受験を終えた一人娘の母。一級小型船舶操縦士、気象予報士、防災士。
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