大学受験の仕組み

センター試験と共通テストの違いとは?親世代の常識との違いを徹底比較【2026年7月更新】

ら・ふらんす

「共通テストって、私たちの頃のセンター試験と何が違うの?」——受験生の親御さんからよく聞く疑問です。センター試験は2020年1月を最後に終了し、2021年からは大学入学共通テストが実施されています。

マークシート方式という見た目は同じですが、問題の質も、科目も、出願方法まで大きく変わっています

この記事では、センター試験世代の親御さんが子どもの受験をサポートできるよう、両者の違いを2026年7月時点の最新情報で解説します。

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センター試験と共通テストの基本的な違い

項目センター試験(〜2020年)共通テスト(2021年〜)
重視する力知識・解法の正確さ思考力・判断力(資料の読み取り・活用)
教科・科目6教科30科目6教科8科目(2025年〜新課程)
情報なし「情報Ⅰ」が教科として追加
問題文の分量標準的大幅に増加(全教科で読解量が多い)
出願紙の志願票(現役生は高校経由)Web出願(2027年度入試から完全移行)

センター試験の役割(親世代の受験)

センター試験は1990年から2020年まで31回実施された、知識の正確な定着を測る試験でした。過去問の反復で対策しやすく、「基礎を固めれば点になる」試験だったと言えます。

共通テストの導入目的

共通テストは、知識の暗記量ではなく「知識を使って考える力」を測ることを目的に設計されています。高大接続改革の一環で、高校の新しい学習指導要領とセットで進められた変更です。

移行の背景(なぜ変わったのか)

社会の変化に伴い、正解のある問題を速く解く力よりも、資料やデータから答えを導く力が重視されるようになりました。高校教育・大学教育・入試を一体で変える「高大接続改革」により、試験も知識活用型へ転換されています。

なお、導入時に検討された記述式問題と英語民間試験の活用は、いずれも見送られたまま導入されていません。共通テストは現在も全問マークシート方式です。

具体的な違い

試験科目: 新課程で6教科8科目に

2025年1月実施分からは新学習指導要領に対応し、次の構成になっています。

  • 国語(近代以降の文章+古典)
  • 数学(「数学Ⅰ・A」「数学Ⅱ・B・C」)
  • 外国語(英語ほか)
  • 理科(基礎4科目・専門4科目)
  • 地理歴史・公民(「歴史総合、日本史探究」など探究科目中心の再編)
  • 情報(情報Ⅰ) ← センター試験にはなかった教科

親世代との最大の違いは「情報Ⅰ」の存在です。プログラミングやデータ分析が出題され、国立大学の多くで原則課されます。

問題の質: 「読ませる」試験に

英語は発音・文法の単独問題が消え、全問読解型に。数学も日常場面を題材にした長文の問題が中心です。

「教科書の知識はあるのに時間が足りない」というのが共通テストで最も多いつまずきで、過去問演習による形式への慣れがセンター試験時代以上に重要になっています。

出願方法: 紙からWebへ

親世代は高校で紙の志願票を書いて出願しましたが、2027年度入試(2027年1月実施)からはWeb出願に完全移行しました。志願者本人が出願サイトでマイページを作成し、顔写真データをアップロードし、検定料をオンラインで支払います。
» 共通テストのWeb出願の手順を解説

共通テストの学習方法

科目別の対策ポイント

  • 国語: 複数資料の照らし合わせに慣れる。評論・小説・古文・漢文に加え実用的文章も
  • 数学: 公式暗記より「場面を数式に翻訳する」練習。問題文の長さに慣れる
  • 英語: 速読力とリスニング(配点比重が高い)。毎日音声に触れる
  • 理科・社会: 図表・史資料の読み取り演習を中心に
  • 情報Ⅰ: 教科書レベルの用語+プログラミングの基本。実施3年で対策教材が充実

過去問の活用法

新課程での実施分(2025年・2026年)の過去問を最優先で使い、時間を計って解くこと。センター試験の過去問は基礎確認には使えますが、形式が違うため直前期の演習には向きません。

親としてできるサポート

  • 「自分の頃はこうだった」という感覚でアドバイスしない(科目も形式も別物です)
  • Web出願のスケジュール(9月15日〜10月2日)を親子で共有する
  • 模試の成績表の見方を一緒に確認し、判定に一喜一憂しすぎない

センター試験と共通テスト よくある質問

センター試験の過去問は使える?

基礎知識の確認には今も有効です。ただし出題形式が大きく違うため、直前期の実戦演習は新課程になってからの共通テスト過去問・予想問題を使いましょう。

共通テストはセンター試験より難しい?

必要な知識量は大きく変わりませんが、問題文の読解量が大幅に増えました。「知っているのに時間が足りない」が典型的なつまずきで、時間配分の訓練が合否を分けます。

英語の発音・アクセント問題は出る?

出ません。センター試験にあった発音・アクセント・文法の単独問題は廃止され、リーディングは全問読解型になりました。

親世代の感覚で一番ズレやすいのは?

「英語の配点」と「科目構成」です。リスニングの比重が大幅に上がり、情報Ⅰという新教科も加わっているため、アドバイスの前に現行制度の確認をおすすめします。

まとめ

センター試験と共通テストは、マークシートという形式こそ同じですが、測る力・科目・出願方法まで別物です。特に「情報Ⅰの追加」「読解量の増加」「Web出願化」の3点は、親世代の経験がそのまま通用しないポイント。

最新の情報をもとに、お子さんの受験を落ち着いてサポートしていきましょう。
» 大学入試の仕組みを解説

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ら・ふらんす
ら・ふらんす
1973年神奈川県横浜市生まれ。神奈川県立厚木高等学校から指定校推薦で学習院大学法学部政治学科に入学。現在は、気象庁外郭団体勤務。大学受験を終えた一人娘の母。一級小型船舶操縦士、気象予報士、防災士。
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